エイジングとは?経年変化の魅力とコツについて紹介
本革には、使い込むことで自分だけのエイジングを楽しめる魅力があります。適切なケアをしていくことで、味わい深い雰囲気に育て上げることができます。きれいにエイジングを進めていくためには、エイジングの原理を理解して、革にとって適切なケアの方法を知っておくことが重要です。
そこで本記事では、「エイジングの原理から楽しむためのケア方法まで」解説をしていきます。本記事を理解することで、革製品の知識が深まり大事なアイテムを長く味わい深く育て上げられるようになります。革製品を購入したばかりの方から、今持っているアイテムを長く愛用したい方までご覧ください。
エイジングとは?革製品の経年変化
革製品のエイジングとは、時間の経過と共に生じる革本来の自然な経年変化を指します。
特徴的な変化としては、色、質感、形状など、革製品が持つ独特の雰囲気と魅力は使い込むことでどんどん増していきます。
身近な変化としては、新品の革財布が最初はカードを収納するのに硬く感じられるものの、使い込むうちに柔らかくなり、カードがスムーズに収まるようになるのもエイジングの一例です。
革製品はエイジングしていくことで、個人のライフスタイルに馴染み、あなたにしか出せない唯一無二の価値を生み出してくれます。
なぜエイジングが起きるのか?
エイジングが起きるメカニズムに、革を鞣す(なめす)過程で使用されるタンニンが大きな役割を果たします。
植物由来のタンニンは紫外線や酸素と反応しやすい性質を持ち、これらの要素に晒されることで酸化し、革の色を徐々に変化させていきます。
革の鞣し方には「タンニン鞣し」と化学染料用いた「クロム鞣し」の二つに分類されます。特にタンニンで鞣されたレザーは、植物由来の成分であるため経年変化を楽しむことができる素材です。
渋く落ち着いた色へと変化していく過程は、革製品の持つ自然な美しさを際立たせ、時間と共に味わい深さを生み出します。
革製品のエイジングを楽しみたい方は革の鞣し方まで目を向けて見ましょう。経年変化で自分だけの革製品を育てたい方は、タンニン鞣しの革製品がおすすめです。
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エイジングのコツ
革製品のエイジングを美しく進めていくためには、適切なケアが重要です。理想的なエイジングを進めていくためのケア方法を解説します。
革用クリームで保湿をする
革の乾燥は、ひび割れや色褪せの原因となります。革製品に保湿クリームを定期的に塗布することで、革を柔らかく保ち、良い状態でのエイジングを進めていくことができます。
保湿クリームの塗り込み目安は月に1回程度と言われています。時期はあくまでも目安で使い込む頻度が多い方や水に濡れて乾燥してしまった際は、定期的に保湿するようにしましょう。
水分やアルコールに気をつけよう
本革は水やアルコールに弱いため、革製品に付着するとシミや変色の原因となります。
特に雨や飲み物をこぼした際には、速やかに乾いた布で拭き取り、自然乾燥させることが重要です。自然乾燥させたあとは、革内部の水分が不足しているため保湿クリームを塗りこんでケアをしましょう。
また、アルコールによる汚れは特に取り除くことが難しいことも多く、革製品を扱う際は注意しましょう。
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まとめ
「エイジングの原理から楽しむためのケア方法」まで解説をしていきました。
エイジングは鞣す方法によって、変化の仕方が異なります。しっかりと自分だけの変化を楽しみたい方は、タンニン鞣しのアイテムを選ぶようにしましょう。
また、きれいにエイジングを進めていくためには、ケアが重要です。乾燥してひび割れを引き起こさないように保湿ケアを定期的に実施しましょう。
革製品はしっかり手入れすることで、あなただけのライフスタイルに合ったアイテムに育ってくれる製品になります。