羊革の特徴|革のトリビア

羊革の種類と特徴|Sheep Leather

◯ 羊革(シープスキン)ってどんな革?

 

羊は革のなかでもっとも軽さと柔らかさのある革です。他の動物の革に比べると強度や耐摩耗性はが低くなりますが、肌に吸いつくような質感は、身体へのフィット感に優れるため、ジャケットやパンツ、手袋など衣類に重宝されています。また染料の吸収率が均等なため加工しやすい特徴があります。

羊は大きく分けてヘアシープとウールシープの2種類があります。
比較的温暖な地域で住む、直毛の羊を「ヘアシープ」、ヨーロッパの寒冷地帯に住む、モコモコとした白い毛で覆われている羊を「ウールシープ」と呼びます。

主に、毛や脂肪の少ないヘアシープが革製品に使われ、毛や脂肪の多いウールシープが
セーターやムートンに使われています。また、ヘアシープの種類は、主に「シープスキン」「ラムスキン」に分けられます。

 

羊革の特徴|Sheep Leather

 

〇 シープスキン

生後1年以上経過した羊の革がシープスキンです。柔らかく脂肪分が多いので保温性をいかしコート や手袋などの防寒衣料として多く使われています。一般的に、羊の革といえばシープスキンを指します。

 

〇 ラムスキン


生後1年未満の子羊の革がラムスキンです。革のサイズが小さく数も少ないため、希少で高価です。成羊とくらべほとんど傷がなく。またとても薄いため、シープスキンよりも柔らかく、肌に吸い付くような滑らかな肌触りです。
また、ラムのなかでも生後半年以内のものを「ベイビーラム」と呼び、ラムよりもさらにキメが細かく表面が美しいため、ハイブランドのバッグや衣類に活用されています。ベビーラムは大変希少で非常に高価な革です。