本革と床革は何が違う?|革のトリビア

本革と床革は何が違う?|革のトリビア

 

私たちの身の回りには、バッグや財布、靴など、革が使われているアイテムが多くあります。この革には「本革」と「床革(とこがわ)」があります。この意外と知られていない「本革」と「床革」の違いについて、また、床革のお手入れ方法や経年変化をご紹介します!

 

〇 本革と床革の違いは?

 

本革は、革の最表面(銀面付)のこと

さまざまな動物から採られる皮には層があり、革の最表面の層(乳頭層)である「銀面がついた革」が本革です。
銀面つきの革は、英語ではGrain(グレイン)と呼びます。

 

床革とは、革の2層目の部分

 

革の2層目(網状層)にあたる部分が床革です。
網状層は、繊維が荒くコルクのような状態であるため、やや耐久性に欠けます。そこで、ポリウレタンなど樹脂コーティングし耐久性が高められています。スプリットレザーとも呼ばれます

本革と床革はそれぞれ特徴が異なるため、使う用途や目的で使い分けてください。

 

本革と床革は何が違う?|革のトリビア

 

〇 本革と床革の特徴は?

 

本革のメリット

 

・経年変化による成長
革製品特有の風合い、個性を楽しむ事が出来る
本革の最大の魅力は経年変化。使い込むことで色合いや質感が変化していき、革の表情が深い味わいとなり、自分の手で育てていく実感も得られます。

 

・高い耐久性
本革は呼吸し、適度な湿度を保っています。適切なお手入れ、メンテナンスを施すと10年以上愛用できます。

 

・本革独自の雰囲気
温かみのあるシボ感や、生きた証を伝えるシワや傷、なめしの際に本革には使われた染料の独特な香りなど、本革ならではの上質な雰囲気をもっています。

 

本革のデメリット

 

・高価格
本革は、革そのものの質だけでなく、さまざまな工程で手間暇をかけているので、どうしても価格が高くなります。

・汚れやシミに弱い
革が濡れたまますると、水シミの原因になったり、汚れが付着したままにしておくと沈着してとれなくなったりします。

・色移りや退色
本革は、水に濡れ水分を含むと摩擦によって色が落ちたり、服などの他の素材に色が移ってしまうケースがあります。

 

本革と床革は何が違う?|革のトリビア

 

床革のメリット

 

・リーズナブルな価格
革の表面層の銀面を取り除いた部分なので、1枚の革から採れる分量が多いため比較的安価になります。

 

・撥水効果がある
表面に樹脂加工が施してあるので撥水性があり水シミの心配がなく、また汚れがつきにくいです。

 

・扱いやすい
表面の樹脂加工により汚れがの心配がなく、また比較的軽いので、気軽に使いやすいです。また、ほとんどメンテナンスの必要がありません。

 

床革のデメリット

 

・耐久性がやや劣る
樹脂で補強の加工はされ撥水性は高められていますが、耐久性は本革にはおよびません。

 

・経年変化がない
本革のように使い込んで色合いの変化などのエイジングを楽しむ目的ではなく、変化のないきれいな状態を楽しむのに向いています。

 

本革と床革は何が違う?|革のトリビア

 

〇 まとめ

 

本革と床革のそれぞれの特徴がお分かりいただけたとおもいます。例えば、自分の手で育て長く付き合いたい場合には「本革」を、またビジネスにおいて機能性・手軽さを重視する場合には「床革」を、という具合に、使うシーンや目的で使い分けるといいですね。オンでもオフでも役に立つ革製品を、あなたのライフスタイルにあわせて取り入れてみてください。 

 

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