革製品に使われる革の種類とは?|革のトリビア

革製品に使われる革の種類とは?|革のトリビア

 

私たち人間は古代より、さまざまな動物の皮の恩恵にあずかってきました。人の生活に寄り沿ってきた革はどんな種類があるのでしょうか?さまざまな革を、その特徴とともにお伝えします。誰かに話したくなる「革のトリビア(豆知識)」をお楽しみください。

 

牛革(カウレザー)

 

現在もっとも多く革製品に使われている素材です。仕上がりが丈夫で使いやすく、染色が美しく・加工がしやすいため、小物から、衣類や靴などあらゆるアイテムの素材として使われています。

 

牛の月齢や性別、部位によって種類・名称が異なり、高級なものからリーズナブルなものなど価格も変わってきます。 

 

革製品に使われる革の種類とは?|牛革 cow leather

  

羊革(シープスキン)

  

とても柔らかく肌に吸いつくようなしなやかな触感が特徴です。強度が必要な製品には不向きで、服飾雑貨や衣料品に使われることが多いです。羊革は主に2種類あり、生後1歳未満を「ラムスキン」1歳以上を「シープスキン」と呼び、特にラムスキンはさらにキメが細かく、薄く軽いのが特徴で高級品です。また、羊毛が付いた状態のものを「ムートン」と呼び、非常に防寒性が高くコートやブーツなどに用いられます。

 

革製品に使われる革の種類とは?|羊革 sheep leather

 

 

豚革(ピッグスキン)

  

薄手にもかかわらず摩擦に強く耐久性があります。また通気性が高く加工やデザインがしやすいことから、春夏用の衣料や靴の中敷きなどに使われています。安定して豊富な生産量からコストパフォーマンスの良い革です。なかにはカーフに匹敵するほどのキメの細かい豚革も存在します。日本で唯一自国自給できる革で、海外にも輸出しています。

 

革製品に使われる革の種類とは?|豚革 pig leather

  

馬革(ホースハイド)

柔らかくなめらかでありながら丈夫で、高級な衣類やインテリア家具に使われるケースが多いです。馬の部位や加工方法によって分類され、主に、ポニー(ハラコ)、ホースフロント、コードバンの3種類があります。とくに馬の臀部から採れるコードバンは、美しい艶と気品のある質感から「革のダイヤモンド」と称されています。

 

革製品に使われる革の種類とは?|馬革 horse leather

 

ヤギ革(ゴートスキン)

 

溝が深く無骨なシボ感があるヤギ革。細かな繊維で柔らかいのですが型崩れしにくいので、靴や衣類などに使われています。また、傷や水分、湿気にも強いことから、厳しい環境下での衣類や雑貨にも適応します。耐久性が高くエイジングも楽しめます。生後6ヶ月前後の子山羊を「キッドスキン」それ以降の成山羊を「ゴートスキン」の2種類で呼ばれます。キッドスキンはゴートスキンに比べ、薄くて軽量かつ柔らかいので高級製品に使われます。

 

革製品に使われる革の種類とは?|山羊革 goat leather

 

鹿革(ディアスキン)

 

日本でもっとも古くから親しまれてきた鹿革は、柔軟性、耐久性に優れており、元から革に脂が多く含まれていることから、手入れの必要が少なく扱いやすい革です。しなやかで伸縮性に富み伸びても元に戻りやすいので、手袋の素材としてよく使われています。

また、鹿革を油でなめしたものを「セーム革」といい、車を磨くクロスや眼鏡のお手入れ道具としてもポピュラーです。
 

革製品に使われる革の種類とは?|鹿革 deer leather

  

カンガルー革

  

牛革と酷似しており、やや表面にシワが多いのが特徴で、軽くて強度が高いので、スポーツ靴やデザイン性の高い衣類などに使われています。流通量が少ないため、カーフスキンよりも重宝され高価になることがあります。

  

革製品に使われる革の種類とは?|カンガルー革 kangaroo leather

 

  

ヘビ革(パイソン)

  

実用性よりもファッション性に高い革で、その独特なウロコの模様は、主にバッグや靴、小物などで使われ野性的な印象を与えます。中でも美しいダイヤ柄を持つパイソン(ニシキヘビ)が人気です。

  

革製品に使われる革の種類とは?|パイソン革 python leather

  

ワニ革(クロコダイル他)

  

エキゾチックレザーの王様。独特な凹凸模様が特徴的なワニ革はその贅沢で豊かな表情により、高級ブランドが多く使用しています。大きく分けてクロコダイル、アリゲーター、カイマンの3種類があり、なかでも高級品とされるのがクロコダイルです。某ブランドでは、クロコダイル専用の飼育部屋で、傷がつかないように丁寧に育てられているという話もあります。

  

革製品に使われる革の種類とは?|ワニ クロコダイル革 crocodile leather

  

まとめ

 

ご覧いただいた通り、革にはたくさんの種類があり、またそれぞれ個性豊かであることを感じて頂けたでしょうか?人類は長い歴史・文化を通して、さまざまな動物たちの革が私たちの生活に根付いてきました。多くのタンナーでは神棚などを備え、日々動物たちに感謝を捧げているそうです。私たち革製品を使う側も感謝をしつつ、長く大切に付き合っていきたいですね。

  

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