バングラデシュ自社工房へ行ってきました。

バングラデシュ自社工房に行きました

 

弊社の代表兼デザイナー黒川と、品質管理責任者の渡辺が、バングラデシュの自社工房へ出張に行ってまいりました。

BLUE SINCERE(ブルーシンシア)のバングラデシュ工房が立ち上がって初の訪問。職人さんたちの仕事にかける思いやライフスタイルなど、日本との違いに驚きと感動の連続であったそうです。

黒川と渡辺が感じたバングラデシュでの体験とその印象をレポートします。

 

そもそもバングラデシュってどんな国?

 

バングラデシュは、インドの隣りの南アジアに位置する国で、人口は約1億6千万人。世界で7番目に人口が多い国。言語はベンガル語でイスラム教が約90%です。熱帯モンスーン気候で、多くの地域で高温多湿な気候です。

貧困層が多く、国内の格差も大きい国のひとつ。ですが、2018年より政治が安定してから、急激に経済成長し2020年の実質GDP成長率は6.2%を示し、アジアで最も成長している国の一つとなっています。
 

  

  

バングラデシュへ渡航

 

成田空港からタイのスワンナプーム空港を経由して、首都のダッカへ到着。フライト時間は約7時間くらいです。

ダッカでの主な交通手段は、バスとリキシャ(三輪自転車)、CNG(三輪自動車)です。客引きに目立つように派手なカラーにしているとのこと。

今回は、工房のスタッフが車で迎えに来てくれていました(感謝)。
工房まで車で1時間ちょっとなのですが、人が多くカオスな街並みのため、現地の人でないと運転は難しそうでした。

 

 

 

ものづくりはチームワーク

 

工房で働いている職人や管理スタッフは全部で120名。18歳から30歳くらいまでの若い方が多く、男女比は半分ずつくらいです。

この工房では、革の裁断や縫製をおもに行なっています。
革をカットする工程、縫い合わせる工程と各セクションに別れ、4人1チームで作業しています。

 

 

チームでの生産性をあげるため、熟練の職人が積極的に若い職人を指導し、育てたいという空気に満ちていました。また若い職人も『良いものを作りたい』という気持ちが溢れ、熱い眼差しで学んでいた光景に感動しました。

 

 

黒川も職人さんに教わりながらお手伝いしました。

 

 

工房長とイタリアンレザーの質感をチェック。

 

 

 

思いもよらない歓迎

 

午前の仕事が一段落するとお昼の休憩です。昼食はみんなで一緒に同じものいただきます。

この日は「ビリヤニ」とよばれるバングラデシュ特有の香辛料で味付けされたライス。ピリ辛で食欲がすすみます。

 

 

食後くつろいでいると、、、
当然、歓迎会がはじまりました!!

思いもよらぬサプライズに感動!

若いスタッフたちが次々に歌い踊り始め、大いに盛り上がりました。歓迎会ではありましたが、むしろ踊っている本人さんたちが一番楽しんでいるようで微笑ましかったです。

 


 

今後の取り組みと展望

 

働いている方の中には、勤めるために遠くの村からダッカに引っ越して来られた方や、子供も一緒に連れて来られている方など、さまざまな事情の方がいらっしゃいます。

そんな工房の皆さんが「(自社工房の)おかげで今が成り立っている」と本気で思ってくれている気持ち直接に触れて、大変嬉しい思いを感じたと同時に、会社として社会的責任も真摯に受け止めました。

私たちは「ブランドの発展とともに、バングラデシュの社会問題を解決する」というコンセプトを掲げています。

バングラデシュ国民全員にはまだ行き届かないかもしれないけれど、『せめて今この工房で働いている人たちと共に発展していくため、皆の想いを無駄にしないようにしたい。』という思いを強くしました。

これからもお客様とBLUE SINCEREは一緒に歩み、この大きな目標を叶えていきます。