革製品のシミ対策|シミの原因別の対処法
革製品をきれいにエイジングさせていくためには、適切なケアが重要です。しかしケアを十分に実施していても、突然の雨や食事を革製品にこぼしてしまってシミを作ってしまうことも少なくないでしょう。
そこで本記事では、「革製品のシミの原因とその対処法」について解説をしていきます。シミを作らないようにするためには、早期の対策が重要です。革製品を長く美しく愛用していきたい方は、いざという時のために最後までご覧ください。
革製品のシミの原因
革素材の中でも「ガラスレザー」と呼ばれる水やシミができにくいものから、シミができやすいものまでさまざまあります。
シミができやすいレザーの特徴として、革表面のコーティングが少ないものほどシミになる可能性が高まります。
革表面のコーティングが少ない代表的な素材に「植物タンニン鞣しのヌメ革」が挙げられます。しかしヌメ革は適切にケアをすることで、エイジングを楽しむことができる味のある素材です。
一方、樹脂で革全体をコーティングされている「ガラスレザー」はシミや汚れに強いものの、風合いが変化しにくくエイジングがしにくいという特徴が挙げられます。
革製品の使い込む楽しみの一つにエイジングが挙げられます。エイジングを楽しみながらきれいに愛用するために、これから紹介するシミ対策を覚えておきましょう。
シミの原因別の対処法
代表的なシミの原因とその対策について解説をしていきます。いずれのシミについても、革内部に浸透してしまう前に対策を打つことが重要です。
水分によるシミ
シミの原因として最も多いのは、雨や水滴などが直接革に触れることで生じる「水シミ」です。
具体的な対策:シミができてしまったら、柔らかい布で軽く押さえるようにして水分を吸い取ります。濡れた部分をこすらないよう注意し、自然乾燥させます。革が完全に乾いた後、専用のコンディショナーやクリームで保湿しましょう。
また、今後の水濡れ対策として、定期的に革用の防水スプレーを使用すると良いでしょう。
油脂によるシミ
食べ物の油や皮脂などが革に付着することで生じる「油脂によるシミ」は、油分が革内部に浸透してしまうと取り除くのが困難になってしまいます。
具体的な対策:油脂が付着した場合は、革用クリーナーを使用します。クリーナーを柔らかい布に少量取り、軽くたたくようにして油脂を拭き取ります。強く擦ると革を傷める原因になるので注意が必要です。
それでも拭き取れない油脂のシミには、専門の革製品クリーニング店に相談してみましょう。
インクによるシミ
ペンなどのインクが革に付着することで生じる「インクのシミ」は時間経過とともに取り除くのが困難になります。
具体的な対策:インクのシミは、早急に対策することが重要です。アルコールを含む揮発性のクリーナーを用いて、まずは小さな範囲でテストし、革にダメージを与えないことを確認します。
その後、柔らかい布にクリーナーを少量取り、シミの部分を軽くたたくようにして拭き取ります。シミが広がらないように注意しながら実施してください。
日焼けによるシミ
長時間の日光に当たることで変色が引き起こされてしまう「日焼けによるシミ」は保管の仕方が重要です。
具体的な対策:日焼けによるシミは汚れではなく変色のため、クリーナーを用いても元通りにすることは困難です。もともとの色に近い保湿クリームを用いて補色を実施することで色を近づけることは可能です。あまりにも変色が進んでしまった場合には、革の染め直しを専門店に依頼するのも一つの方法です。
日焼けによる変色を防ぐためには、直射日光の当たらない場所に革製品を保管することが重要です。
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まとめ
「革製品のシミの原因とその対処法」について解説をしていきました。シミを作らないためには、防水スプレーの活用や日陰で保管するなど事前の対策が重要です。もし、シミができてしまった際にすぐ対処できるようクリーナーと保湿クリームは用意しておくと安心です。
長く愛用していると多少のシミができてしまうことも仕方がないこと。エイジングの一つとして楽しんでみましょう。