クロム鞣しとは?特徴について紹介
皮から革へ加工していく際に鞣し(なめし)という加工をします。
鞣す方法は2種類あり、植物を主成分とする「タンニン鞣し」と化学薬品を用いた「クロム鞣し」があります。
今回は「クロム鞣し」の方法から特徴まで紹介をしていきます。
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クロム鞣しとは
クロム鞣しは1858年にドイツのナップ氏により発見をされました。
冒頭で記載したように、クロム化合物や塩基性硫酸クロム塩と呼ばれる化学薬品を用いた鞣し製法のことをいいます。
クロム鞣しの特徴
クロム鞣しは、タンニン鞣しよりも鞣す時間を短縮することが可能で、大量に生産することができます。また、生産コストを抑えることにも貢献をしています。クロム鞣しされた革製品の特徴をメリットとデメリットに分けて紹介していきます。
メリット
・染色性が高い
・耐熱性に優れる
・柔らかくしなやかな仕上がりになる
クロム鞣しは摩擦に強く撥水性が優れた仕上がりになります。過去には軍需産業からの需要も認められていました。
デメリット
・経年変化しにくくエイジングを楽しむ方に向かない
・加工や汚水処理などきちんとした環境管理がされていないと、環境負担を引き起こす可能性がある
クロム鞣しはエイジングを楽しむことが難しいです。味わい深い革質を求めている方は、じっくり時間をかけて鞣された「タンニン鞣し」をおすすめします。
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まとめ
今回はクロム鞣しについて紹介をしていきました。
大量に早く鞣すことができる製法ですが、鞣す環境によっては環境負担が出てしまうことも考えられます。
BLUE SINCEREの製品は、環境負担の少ない「タンニン鞣し」の製品を採用しています。エイジングを楽しみながら自分だけの風合いを楽しみたい方におすすめの製法です。
革製品を選ぶ際には鞣し方にも目を向けて選んでみましょう。