革職人が選ぶ革のお手入れ用品は?|革のメンテナンス

 

「革はキズや汚れで味わいが増す」それがエイジングの楽しみのひとつですが、愛用のバッグや財布と長く付き合っていくためには、やはり定期的なお手入れが必要です。メンテナンスのときに使うレザークリーナーやケア用品は、たくさんあって迷う方もいることでしょう。BLUE SINCERE(ブルーシンシア)スタッフがおすすめするメンテナンス用品の、特徴とその使い方についてご紹介します。

  

〇 革クリームの代表格「ラナパー」

 

革職人が選ぶ革のお手入れ用品は?|革のメンテナンス ラナパー

(出典元:ラナパー社の公式オンラインショップ)

Renapur(ラナパー)レザートリートメント 250ml ¥3,300(税込)


革のメンテナンスクリームといえば「Renapur(ラナパー)」。ドイツ生まれのラナパーは、環境や人体にやさしい高品質の天然原料でつくられています。「最小の労力で最大の効果を」のコンセプトでつくられているラナパーは、だれでも気軽に使えて扱いやすいため、革の初心者から上級者までおすすめです。スポンジに少量とり、製品全体にやさしく塗り広げて使用してください。ラナパーは少量で十分効果を発揮するので、一度に塗りすぎない事がコツです。

ラナパーを塗ると革の表面に油膜ができて撥水効果があります。定期的なお手入れだけでなく、おでかけ前の防水ケア(水染み対策)にも使えます。

原材料に蜜蝋(みつろう)やホホバオイルなど植物由来の天然素材が使われているため、使用時に鼻にツンとくるような匂いがなく安心して使えます。また、ラナパーは本革だけでなく人口皮革や木製家具などのメンテナンスにも使えて、用途が幅広いため手元に置いておくと便利です。

 

〇 革と相性のよい中級者向けクリーム「ミンクオイル」

 

革職人が選ぶ革のお手入れ用品は?|革のメンテナンス ミンクオイル

(出典元:コロンブス社の公式オンラインショップ)

 COLUMBUS(コロンブス)ミンクオイル ¥660(税込)

 

定番のレザークリーム「MINK OIL(ミンクオイル)」。一度は耳にしたことがあると思います。ミンクオイルは動物性の油脂なので、革との相性がよいため塗りやすく、オイルが深く浸透し保湿効果が期待できます。成分が革の内側まで浸み込みやすいため、革が柔らかくなる点も魅力です。経年変化を楽しむ方には欠かせない必需品となることでしょう。

若干、匂いやベタつきがあるため、塗りすぎに気をつけ薄く広く塗布してください。余分なオイルが残りムラにならないように、塗り終わった後はしっかりと拭きとってください。目立たない箇所などで試すとコツがつかめます。

お手入れに慣れている中級者~上級者の方や、自分の経年変化のスタイルをお持ちの方などにおすすめです。

 

 革にやさしい「馬毛ブラシ」

革職人が選ぶ革のお手入れ用品は?|革のメンテナンス 馬毛ブラシ

(出典元:コロンブス社の公式オンラインショップ)

・COLUMBUS(コロンブス)ジャーマンブラシ ¥1,650(税込)

 

革のお手入れの基本はブラッシング。日々の軽いものから定期的なお手入れまで、メンテナンスはまずブラッシングから始まります。さまざまな種類のブラシがありますが、革のお手入れには毛並みが柔らかく細い、馬毛がおすすめです。革を傷つけずにやさしくホコリをはらいます。

革が重なり合っている部分や、パーツの部分には特にホコリや汚れがたまりやすいので、細かい場所も隅々までやさしく丁寧にブラッシングしてあげてください。

また、ブラシには豚毛のものもよくありますが、基本的に豚毛は毛並みが硬く鋭いため、革の表面を傷つけてしまう恐れがあります。ソフトレザーなどのデリケートな銀面には不向きです。

   

〇 天然素材「綿」の布

 

メンテナンスオイルを塗るときに使う布は、天然素材の「綿」が最適です。綿にも織り方によって、いろいろな素材がありますが、直接人の肌に触れるような着古したTシャツやハンカチなどがおすすめです。

平織の帆布や、度詰めの二重織りなどは、厚手で使いにくく余分なクリームを吸収してくれませんし、強くこすると革を傷つけてしまう可能性もあります。柔らかくこなれた綿なら、革を傷めることなく安心してつかえます。もし未使用の布を使われる場合には、いったん洗濯して繊維をほぐすと柔らかくメンテナンスに使いやすくなります。

 

〇 雨の多い時期に「防水スプレー」

 

(出典元:コロンブス社の公式オンラインショップより)

COLUMBUS(コロンブス)防水スプレー「アメダス」(180ml)¥1,650(税込) 

 

防水・汚れ防止には、防水スプレーが効果的です。とくに梅雨の時期には欠かせませんね。雨の日には、おでかけの30分ほど前にサッとスプレーをかけておくと、水滴から革を守ります。革製品を初めて使う際にも、ひと吹きしておくと汚れ防止になります。

定番の防水スプレー「AMEDAS(アメダス)」は、革の柔らかさや通気性を損なうことなく、皮革の繊維1本1本にフッ素樹脂をコーティングします。天然皮革だけでなく人工皮革にも使えます。

※革と防水スプレーには相性があります。相性によっては染みの原因になる場合があるため、初めて使用する際には目立たない箇所でテストされることをおすすめします。

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〇 まとめ

  

革製品と長く付き合っていくためには、メンテナンスが欠かせません。クリーナーやオイルは、革にとっては栄養源でもあります。適切なものを選ぶことによって革の寿命や美しいエイジングにつながります。メンテナンスは継続することが大切です。無理のない範囲で、メンテナンスを続けられる環境をつくりましょう。あなたの革製品に合ったメンテナンス用品で、革をじっくり育ててください。