革はここで作られる!世界の革生産地

革はここで作られる!世界の革生産地

 

人類と皮革との歴史は、旧石器時代の遺跡からおよそ200万年前までさかのぼるといわれています。動物を食料として狩猟しはじめてまもなくから、その皮や骨も生活に役立ててきました。寒さや衝撃から身を守るために毛皮や革を活用してきました。皮はすぐに傷んでしまうため、いかに長持ちさせるかが問題で、樹液を塗ってみたり煙で燻してみたり、さまざまなことを試した結果、「なめし」の技法へと発展していきました。

  

人類の文明と密接に関わってきた皮は、現在では「皮革産業」として世界各地で生産されています。各地の主要な生産地をその特徴とともにお伝えします。 

 

アメリカ - United States of America

牛肉を大量に輸出しているイメージのあるアメリカは、国内でもその消費量は多く、これにともなって皮革産業も発展してきました。伝統的な工芸品から現代的なファッションアイテムまでさまざまな製品が作られており、革の原材料である「原皮」の大産地です。日本をはじめ多くの国に輸出しています。アメリカの代表的なタンナーは、シェルコードバンと呼ばれる世界最高のコードバンを生産する、ホーウィン社が有名です。

 

中国 -  China

めまぐるしい経済発展により、これまでずっと首位であったアメリカを抜き世界の牛革生産量第1位となった中国。輸出だけでなく中国国内での需要が高まっているため、これに比例して供給量も上がっています。中国の革業界は盛り上がっているものの、タンナー自体はまだ未成熟な面があります。世界の巨大市場であるため、今後の動向に注目です。

   

インドネシア - Indonesia

赤道直下の熱帯性気候のインドネシアでは、多彩な爬虫類の宝庫といわれています。なかでもパイソンやクロコダイルは高品質なものが多く重宝されています。天然のものだけでなく、より美しい状態で出荷できる養殖も盛んに行われています。近年ではキノコを使ったヴィーガンレザーを開発するマイコテック社などの、スタートアップ企業も目立ちます。

 

  

ドイツ - Germany

18世紀に市民権を得てギルド(職業組合)に認められるようになった皮革産業は、その後社会情勢も後押して大きく発展を遂げました。現在、革職人は国家資格であるマイスターが定められており、国内だけでなく世界へ技術発展向上に貢献しています。「ドイツカーフ」という単語自体がブランド感をもたらしているように、ドイツ産は高品質であると位置づけられています。

   

イタリア - Italy

革に詳しくない人でも「イタリアンレザー=良い革」という認知があるほど世界的に有名な産地です。古くから地中海貿易が盛んであったため、欧州以外にも中東や北アフリカなど、様々な地域から原皮が輸入されました。同時に、イタリアは加工した革製品を輸出する国でもあったので、必然的に革の加工技術が進みました。なかでも植物タンニンなめしの革は、「高級イタリアンレザー」として有名で、現在でも世界中で愛されています。イタリアンレザーを牽引する老舗タンナー、バダラッシ・カルロ社やイルチア社が有名です。

  

フランス - France

中世ヨーロッパ時代に手工業として発展した皮革の製造は、武具、衣料のほか、日用品や書写材料にまで広く使われるようになりました。この需要の拡大により自然に各地域から上質な革が集まるようになり、比例して加工の技術も成長しました。フランスのレザーは、独自の製法により発色が良いことが特徴です。有名タンナーも多数あり、なかでもデュプイ社がもっとも有名で、2015年に最高級レザーブランド「エルメス」が買収したことでも知られています

 

イギリス - United Kingdom

1000年以上もあるイギリスの革の歴史は、乗馬に使われる鞍をはじめとする馬具からはじまったとされています。なかでも、ロウを革に何度も塗り込んで作られたブライドルレザーが代表的で、耐久性の高い革を加工する技術に秀でており、老舗タンナーのトーマスウェア社やセジュウィック社などがあります。また「エドワードグリーン」や「ジョンロブ」など、世界的に有名な紳士靴のブランドも数多くあります。

  

バングラデシュ - Bangladesh

革産業の歴史はまだ浅いですが、 1971年の独立後から現在にかけて、バングラデシュの革産業は国の基幹産業のひとつとして成長しました。発展途上国に見られる熱量があり丁寧なモノづくりは、今後さらに伸びていくと期待されています。近年アパレル業界を中心に多く企業が進出し生産拠点を設けています。可能性と注目が集まる産地です。

 

日本 - Japan

意外に思われる方も少なくないと思いますが、日本でも皮革製品の歴史は古く「日本書紀」によれば4世紀ころより革の製造が始まったとされています。工業製品や他の業界と同じく、堅実なモノづくり精神を持つ国民性により、現在でもなお皮革工業も発展しています。また水源の多い国柄、安定した高品質の革を生産されています。栃木レザーや姫路レザーが有名です。

  

 

まとめ

 

人類の歴史に並走してきたと言ってもいい革産業は、いまもなお世界各地で発展し続けています。わたしたちBLUE SINCERE(ブルーシンシア)では、特に目覚ましい経済成長が続いているバングラデシュに注目しています。バングラデシュは1億5000 万人の巨大な人口を擁しながらも、いまだアジア最貧国の 1 つに位置付けられています。BLUE SINCERE(ブルーシンシア)は、製品の生産・販売を通じて、バングラデシュが抱えるさまざまな社会問題の解決の一助となるブランドを目指しています。

 

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