本革の魅力 タンニンについて紹介!

leather

  

本革の紹介ページに植物タンニン鞣(なめ)しと紹介されているのを見たことありませんか?

本記事では、本革を加工していくうえで重要な工程である鞣し作業と、工程で使用される「タンニン」について紹介していきます。

革製品を選ぶ際に、本記事を参考にしてみて下さい。

  

鞣(なめ)すとは?

leather

 

動物の「皮」が腐ったり変質しないように加工することを「鞣し」といいます。

鞣しの工程を経て、「皮」から製品として使用される「革」になります。

工程の中でよく使用される方法として、「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」が挙げられます。それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

 

タンニン鞣し

天然の植物から採取されるタンニンを使用した製法のこと。
タンニンは柿やお茶の葉に含まれるポリフェノールの一種で様々な分野で活用されています。
革に浸透するまで時間がかかるため、1か月から数か月漬け込む必要があります。

 

クロム鞣し

塩基性硫酸クロム塩という化学薬品を使用した製法のこと。
タンニン鞣しと対照的に浸透に要する時間は1日程度。短時間で大量生産するには向いている製法です。
 

 あわせて読みたい
皮から革へ|鞣し(なめし)とは?

革ができるまで|革職人の仕事(前編)「なめしの工程」

 

タンニンの特徴

mimosa

 

タンニンにも様々な種類があり一例として、
・ミモザ
・チェストナット
・ケブラチョ
などの植物が挙げられます。

タンニン鞣しはクロム鞣しの革よりも固く、伸びや弾性が少ない性質があります。

ただ、使い込むことでエイジングしていくため、革本来の風合いを楽しむことができるでしょう。

  

タンニンを使用するとどうなるの?

leather

 

「皮」をタンニンに長時間漬けることで、動物の皮の内部繊維に含まれるタンパク質や脂肪、不純物を除いて皮を軟化させ、加工しやすい状態や、腐敗や硬化しない状態にします。

通気性と吸収性が向上するため、悪臭の原因となるバクテリアが増殖するのを防いでくれます。

タンニン成分が浸透した革は、収縮も少なくなり堅牢です。革本来の風合いを味わいながら長く使用していきたい方には、おすすめの製法です。

 

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まとめ

鞣し方からタンニンの特徴まで紹介をしていきました。
革製品を選ぶ際に鞣し方も考慮して選ぶ方はそこまで多くないもの。だからこそ、こだわりを持って使い方に合った製法の物を選んでみて下さい。