シュリンクレザーの特徴|革のトリビア
〇 シュリンクレザーとは
シュリンクレザーとは、なめしの際に革を特殊な薬品につけて、革表面を収縮させて独特なシボが出る加工を施した革のことです。
シュリンクレザーは、2種類の加工方法があり、薬品を用いた加工方法と、型押しの加工方法に分かれます。
・タンニン液によるシュリンク加工
革を濃いタンニン液に漬けると、銀面層と皮下層は繊維組織の縮率が異なるため、銀面部分のみが縮みます。これにより独特なシワ・シボ感がうまれます。
・型押しによるシュリンク加工
凸凹模様の金型を革の表面に押し当てて、シボ感に似せた柄を施します。シボが均等で無機質な質感に仕上がります。
自然な柔らかい質感が好まれるケースが多く、現在はタンニンによるシュリンク加工が主流です。
〇 シュリンクレザーのメリット
・やわらかい印象を与える
タンニンを使って革を収縮させるので、シボの大きさや形状が不規則に仕上がります。これによって、自然な革らしい表情とやわらかい雰囲気が特徴です。
・傷が目立ちにくい
シュリンクレザーは表面にシボ感を出すことによって、革が元からもっている傷やシワを目立ちにくくなっているという特徴もあります。また、耐久性が高く、長い間きれいな状態を保ったまま使うことができます。毎日使うバッグや財布などを新品のまま長く使いたいという場合に適しています。
〇 シュリンクレザーのデメリット
・水や湿気に弱い
シュリンクレザーだけではありませんが、一般の革と同じく、水や湿気に弱いため、濡れたまま放置すると、場合によっては色落ちやシミの原因になります。
〇 シュリンクレザーのお手入れ方法
・日々のメンテナンス
シュリンクレザーは耐久性がありますが、シボの溝にホコリや汚れがたまりやすいです。柔らかい乾いた布で優しく拭きあげたら、溝をやさしく丁寧にブラッシングしてあげてください。
・定期的なケア
シュリンクレザーは汚れにくい革ですが、定期的なメンテナンスは必要です。 清潔で乾いた布に小さくレザークリームをとり、円を描くように薄く塗り広げていきます。 塗り終わった後の余分なクリームは、忘れず拭き取るようにしましょう。
・防水スプレーを使う
他の革と同様に、シュリンクレザーも水や湿気に弱いです。濡れたまま放置すると、色落ち色移りや水シミの原因にもなります。 雨の日などは、お出かけの30分前に防水スプレーを使用して対策してください。
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〇 まとめ
シュリンクレザーは耐久性が高いので、財布やバッグなどに毎日使うアイテムに適しています。ほとんど手間いらずなので、革ならではの質感や表情を楽しみながらも、気軽に革製品を使いたい方や、新品の状態を長く保ったまま使いたいといった方に、特におすすめです。
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