【世界の革産地】あなたの革製品はどこから来たの?

革製品は多くの国で馴染み深い製品として定着をしています。しかし、同じ革製品であっても、生産国によって原皮や鞣し方が異なり、しなやかさや耐久性、風合いなどに違いが現れます。
本記事では、世界の革産地について解説をしていきます。革の産地を理解することで、バッグや財布に使用されている革の特性を理解できるようになります。特にオンラインで革製品を購入する機会が多い方は最後までご覧ください。
北米の革産地
アメリカ

アメリカは牛肉の消費量が多く、その副産物である原皮の供給量も世界トップクラスです。これにより、革産業も大きく発展してきました。特に「シェルコードバン」と呼ばれる馬革の高級レザーは世界的に有名で、靴や財布などに使用されています。
またアメリカンのレザーは耐久性が高く、現代的なワークブーツまでファッショナブルなアイテムが制作されています。
カナダ
カナダでも革産業は発展しており、特に寒冷地で育つ動物の皮は繊維密度が高く、丈夫な革であることが多いとされています。エスキモーの伝統的な革加工技術も受け継がれており、アウトドア用品に適したレザーが生産されています。
メキシコ
メキシコは比較的安価な牛革製品の生産が盛んで、アメリカ市場にも多く輸出されています。特に手作業による加工技術に優れ、カウボーイブーツやカジュアルなレザーバッグの生産地として知られています。
ヨーロッパの革産地
フランス

フランスはファッション産業が盛んな地域で、上質な革の多くが集約され、高級ブランド向けの革製品を生産することで栄えてきました。
中世の時期は戦争を乗り越えるために武具や馬具にレザーが活躍し、その高い技術を現代のファッションアイテムに応用して世界を魅了しています。
エレガントなアイテムと相性の良いタンナーが多く、ラムスキンやゴートスキン(山羊革)などのソフトなレザーが生産されています。
イタリア
美しい発色としなやかな質感をもつ「イタリアンレザー」。イタリアは1000年以上前からタンニン鞣しの技術が発展し、革の加工技術が高い国とされています。イタリアンレザーは、現在でも世界三大レザーの一つとして言われており、質の高いレザーを生産し続けています。
特にトスカーナ地方では、植物タンニン鞣しの伝統が受け継がれ、経年変化が美しいレザーが生産されています。
イギリス
イギリスの革製品は乗馬が始まりとされています。乗馬で用いるためのレザーには、高い耐久性が求められました。そこでロウを繊維に染み込ませ耐久性を高めた、ブライドルレザーの生産技術が発展していきました。
イギリス特有の雨の多い気候でも丈夫なレザーが求められ、品質の高さが特徴です。
ドイツ
ドイツは精密な製造技術で知られ、靴やカバン用の耐久性の高いレザーが生産されています。こだわりを持った職人が多く、特にクラシックなレザーシューズ向けの革製造が盛んです。
スペイン
スペインはフラメンコブーツやサドル(馬具)など、伝統的な用途の革製品が発展しています。なめらかで強靭なレザーが特徴で、バッグや靴の生産に活用されています。
アジアの革産地
日本

メイドインジャパンの製品は堅実な作りから、品質が高いことを世界中で認められています。
西の姫路、東の浅草を中心に多くのタンナーが存在し、特に姫路レザーや栃木レザーなどが有名です。
あわせて読みたい |
中国
急速な人口増加と産業の成長により、革製品の需要増加に伴って大量生産され、原皮生産枚数は世界第1位。2002年には、本革エコマーク基準が制定され、サスティナブルな取り組みも始まっています。
インド
広大な土地と人口を活かして、世界中の高級ブランドの生産工場の拠点とされています。その規模は年間の原皮生産枚数が 中国に次いで世界第2位となっています。
国内飼育の多さから、質の高い原皮の生産量が多いことでも有名です。数多くのタンナーや生産工場がインドにはあります。インド産の水牛革(バッファローレザー)は、丈夫で耐久性が高く、財布やバッグによく使用されています。
バングラディッシュ

丁寧なものづくりが認められ、アパレル業界を中心に多くの企業が生産拠点を設けています。ハンドバッグやベルト、財布などの製品が輸出産業として成長しており、レザーシューズは日本が最大の輸出先になっています。
また、環境規制の強化に伴い、エコレザーやサステナブルな製造プロセスへの転換も進められています。近年では、高品質なレザーを使用したバッグや財布などの製品も評価されるようになっています。
アフリカ・南米の革産地
エチオピア
エチオピアは、柔らかく耐久性のあるシープスキン(羊革)の生産で有名です。主にグローブやアパレル、靴、バッグに使用され、政府の支援により革産業が成長。近年は、環境に優しいなめし技術の導入も進んでいます。
アルゼンチン
アルゼンチンは、広大な牧草地で育つ放牧牛の厚みのある革が特徴です。カジュアルバッグやブーツ、ベルト、馬具に適し、耐久性が求められる製品に多く使用されます。また、伝統的な植物タンニンなめしが盛んで、国際的にも評価されています。
ブラジル
ブラジルは、世界トップクラスの牛革生産国で、スポーツ用品や車のシート、ファッションアイテムに広く使用されます。コストパフォーマンスが高く、中国やアメリカ、イタリアへの輸出が増えています。近年はエコレザーの開発にも力を入れています。
おすすめ商品
今回紹介してきた「イタリアンレザー」を採用した製品や、「バングラディッシュ」の工場で製作されたアイテムを紹介していきます。
本革二つ折りカード財布/ILW6
キャッシュレス化が進む現代にぴったりな「本革二つ折りカード財布/ILW6」です。
一般的な二つ折り財布には小銭入れが付いているため厚みが出てしまいますが、本製品は小銭入れを削ぎ落すことで、スリムでスマートなデザインを実現しました。厚さわずか2cmながらも、12枚のカードを収納可能で、お札ポケットも2つ備えているため、キャッシュレス決済がメインの方でも必要最低限の現金を持ち運ぶことができます。
素材には上質なイタリアンレザーを使用し、経年変化を楽しみながら長く愛用できるのも魅力の一つ。DARK NAVY、ROYAL BLACK、RETRO CAMEL、DARK BROWN、DEEP GREENの5色展開で、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンにマッチします。ポケットやバッグの中でかさばらず、スマートに持ち運べるデザインは、メインの財布としてもサブウォレットとしても活躍。上質な本革財布をお探しの方におすすめのアイテムです。
あわせて読みたい |
本革薄型名刺入れ/LM1
ビジネスシーンに欠かせない名刺入れは、第一印象を左右する重要なアイテム。
「本革薄型名刺入れ/LM1」は、プレミアムレザーを使用した上質なデザインで、相手に品の良さを印象付けます。しっとりとした手触りのシュリンクレザーを採用し、傷がつきにくく耐久性にも優れています。
コンパクトながらも40枚以上の名刺を収納でき、5つのポケット構造で整理整頓しやすいのが特徴。いただいた名刺をスリットに収納できる設計も、スマートな名刺交換を演出します。
カラーバリエーションはブラックやダークネイビーの定番色から、スカイブルーやスワニーピンクなど個性的なカラーまで全10色を展開。ビジネスシーンでも自分らしさを楽しんでいただけます。プレゼントにもぴったりな高級感のあるギフトボックス付きで、就職祝いや誕生日の贈り物にもおすすめです。
あわせて読みたい |
まとめ
本記事では、世界の革産地について解説をしていきました。
革の生産地ごとに異なる特性や加工技術を知ることで、自分の使い方に合ったレザーアイテムを選べるようになります。
イタリアやフランスの高級レザー、日本の職人技が光る革製品、北米の耐久性に優れたワークレザーなど、それぞれの魅力を活かした製品が多数存在します。また、エコレザーの普及など環境に配慮した取り組みも進んでおり、選択肢の幅が広がっています。