【世界の革産地】あなたの革製品はどこから来たの?
革製品は多くの国で馴染み深い製品として定着をしています。しかし、同じ革製品であっても、生産国によって原皮や鞣し方が異なり、最終的にしなやかさや耐久性など、違いとして現れます。
本記事では、世界の革産地について解説をしていきます。革産地を理解することで、バッグや財布に使用されている革の特性をイメージできるようになります。オンラインで革製品を良く購入する方こそ最後までご覧ください。
北米の革産地
アメリカ
牛肉の消費量が多く、その副産物である革産業が発展してきました。
伝統的な工芸品から、現代的なワークブーツまでファッショナブルなアイテムが制作されています。原皮の大量生産のみならず、シェルコードバンといわれる美しいレザーを世界に輸出しています。
ヨーロッパの革産地
イタリア
美しい発色としなやかな質感をもつ「イタリアンレザー」。
イタリアは1000年以上前からタンニン鞣しの技術が発展し、革の加工技術が高い国とされています。イタリアンレザーは、現在でも世界三大レザーの一つとして言われており、質の高いレザーを生産し続けています。
フランス
ファッション産業が盛んな地域で、上質な革の多くが集約され革製品を生産することで栄えてきました。
中世の時期は戦争を乗り越えるために武具や馬具にレザーが活躍し、その高い技術を現代のファッションアイテムに応用して世界を魅了しています。
エレガントなアイテムと相性の良いタンナーが多いことも特徴として挙げられます。
イギリス
イギリスの革製品は乗馬が始まりとされています。
乗馬で用いるためのレザーには、高い耐久性が求められました。そこでロウを繊維に染み込ませ耐久性を高めた、ブライドルレザーの生産技術が開発されました。
イギリスは雨が多い地域にも関わらず、今まで培ってきた技術で世界的な有名な紳士靴ブランドが多く存在します。
アジアの革産地
日本
メイドインジャパンの製品は堅実な作りから、品質が高いことを世界中で認められています。
現在でも西は姫路、東は浅草といった、日本には多くのタンナーや生産拠点が設けられています。
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中国
急速な人口増加と産業の成長により、革製品の需要増加に伴って大量生産され、原皮生産枚数は世界第1位。2002年には、本革エコマーク基準が制定され、環境に配慮した取り組みも始まっています。インド
広大な土地と人口を活かして、世界中の高級ブランドの生産工場の拠点とされています。その規模は年間の原皮生産枚数が 中国に次いで世界第2位となっています。
国内飼育の多さから、質の高い原皮の生産量が多いことで有名。数多くのタンナーや生産工場がインドにはあります。
バングラディッシュ
丁寧なものづくりが認められ、アパレル業界を中心に多くの企業が生産拠点を設けています。ハンドバッグやベルト、財布などの製品が輸出産業として成長しており、レザーシューズは日本が最大の輸出先になっています。
アフリカ・南米の革産地
一般的な牛革や豚革だけでなく、ワニ革やヤギ革なども加工され製品化されています。工程の多くが手作業で実施されていることから、一つ一つの個体差が独特の雰囲気を作り出しています。
また、伝統的な技術を用いたものが多く、文化や風土を感じられるアイテムが多いことも、特徴として挙げられます。
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まとめ
本記事では、世界の革産地について解説をしていきました。
革製品は、文化や用途によって使いやすいよう、さまざまな加工がされています。
革製品を選ぶ際は、自身の用途や目的に合わせて原産国を気にかけてみてください。最適な革製品と出会えた際は、あなたの一生もののアイテムとして生活に馴染んでくれることでしょう。