本革と合皮の違いは?本革の特徴や魅力を紹介
革製品を選ぶうえで「本革か合皮」の違いをしっかり理解して選ぶことが大切です。どちらも「かわ(革、皮)」という言葉が使われていますが、特性から見た目まで異なります。この特徴を理解していないと、オンラインで購入して思っていたのと違ったものが届いてしまうなんてことも。
本記事では、「本革と合皮の特徴から魅力まで」紹介をしていきます。どちらの素材も用途に合わせて選ぶことで使いやすいアイテムになります。しっかり特徴を理解して購入の参考にしてください。
本革とは 動物の皮を加工した素材
本革とは字の通り、「動物の皮を加工した素材」のことをいいます。
動物の皮を加工したものになるので、牛や馬、羊など種類は様々。
使用する皮の種類によって、しなやかさなどに違いがあります。
本物の皮を使用しているので、特殊な液をつけて腐敗を防ぐ加工を施します。加工方法の違いで、製品化した際の風合いに変化が生まれることも。
本革と合皮の違い
合皮とは合成皮革の略で、本革に似せて人工的に作られた皮革のことを指します。いわゆる「動物の皮が使用されていない」素材になります。
素材として、布地に合成樹脂を塗ることで本革のような見た目を作り出しています。
加工技術の向上によって、本革のような見た目の製品も出てきています。
しかし、合皮ですので摩耗に弱く、擦れやすい箇所は剝がれてきてしまいます。
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合皮の魅力とデメリット
合皮の魅力
コストパフォーマンスに優れる
合皮は本革に比べて製造コストが低く、手頃な価格で発売されやすい素材です。
特に大量生産が可能なため、多様なデザインの製品を低価格で楽しむことができるのが大きなメリットです。
メンテナンスが簡単
合皮製品は水や汚れに強く、日常のお手入れが比較的簡単です。
素材表面は樹脂でコーティングされているため、クリーナーを使用せずとも、湿った布で拭くだけで清潔に保つことができます。
カラーやデザインが豊富
合皮は加工がしやすく豊富なカラーやデザインを作り出せます。
人工素材の加工や色染めがしやすい特徴を活かして、本革では表現しにくいデザインを安価で作り出すことができます。普段は取り入れることが少ないカラーやデザインが合皮だと手に取りやすくなるでしょう。
合皮のデメリット
耐久性の低さ 長期使用には不向き
合皮は本革に比べて耐久性が低いとされています。
使い続けることで表面のコーティングが摩耗や擦れ、剥がれが起きてしまいます。特に頻繁に使用する製品の場合、比較的短期間で交換が必要になることがあります。
経年変化が楽しみにくい
本革製品が時間の経過と共に味わいを増すのに対し、合皮製品はそのような経年変化を楽しむことができません。長く愛用したアイテムには不向きな素材になります。
蒸れてしまいやすい
合皮は本革に比べて通気性が低いため、特に靴や衣類などの身につける製品では蒸れや不快感を感じやすいです。長時間の使用の際、蒸れが気になる方は注意して購入しましょう。
本革の魅力とデメリット
本革の魅力
経年変化を楽しむことができる
本革はメンテナンス次第で10年以上は使えると言われる程、丈夫な素材です。
使い続けていくことで、味わい深いシワや深みのある色に変化していきます。
合皮は耐久性が低いとされていますので、一つのものを長く使いたい方に本革は適しているでしょう。
吸湿性と放湿性に優れる
革は呼吸をする素材と言われています。
湿度を吸ったり、逃がしたりする特徴が本革にあります。
高級な革靴では、蒸れを改善するためにソールを革にしていることも珍しくありません。
体に馴染む
革は伸びることで体に馴染むやすい特徴があります。
最初は固く感じるものも、使い続けることで自分のものになっていきます。
本革のデメリット
高価格になりやすい
本革製品は合皮に比べて価格が高くなりがちです。
本革は天然素材であり、加工にも時間とコストがかかるため、製品の価格もそれに応じて上昇します。高品質な本革製品を求める場合、相応の予算が必要になります。
ケア・メンテナンスが必要
本革は適切なケアをしないと、乾燥やひび割れ、色褪せなどの劣化が進みやすいです。
本革製品を長持ちさせるためには、定期的なクリーニングや保湿が必要です。ケアの方法を理解するとエイジングに気付けたりして、メンテナンスが楽しく感じられる方もいらっしゃいます。
水や汚れに弱い
本革は水分や汚れに敏感で、水に濡れるとシミになりやすいです。
雨の日の使用や汚れた手での取り扱いや、すぐに水分を拭き取るなど注意が必要です。もしシミになっても諦めず、クリーナーとクリームを用いてケアをしましょう
本革の手入れ
本革は水に弱い特徴があります。水分を含んだ状態だとカビが生えてしまう可能性も。雨の日に使用した際は、しっかり水分を拭き取って通気の良い場所で乾かしましょう。
革を長持ちさせるために、月1回ほど手入れするのもおすすめです。
方法として、
(1)ブラッシングをする
(2)革用のクリームで保湿する
(3)柔らかい布で乾拭き
上記の内容を、革が乾いてきたと感じた時に手入れすることで、長く愛用できるでしょう。
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まとめ
「本革と合皮の特徴から魅力」についてご紹介していきました。
本革は合皮よりも高価なアイテムですが、使い込むことで自分だけのエイジングが楽しめる魅力的な素材です。耐久性も高く、長く愛用したいアイテムをお探しの方は、本革の製品を選んでみてください。